医師らから、破傷風などの感染症を心配する声相次ぐ
ほかにも、「サッカーのユニフォームはこういうときに使うものじゃないはず」「写真を見て、服装を真似して作業する方も出てくるかも」といった声が相次いでおり、朝日や毎日のツイートは、炎上状態になっている。
子供たちに危険というのは、破傷風などの感染症を心配してのことだ。
長野県・佐久医師会と佐久市の公式ツイッター「教えてドクター佐久」は7月5日、今回のことを受けてか、「『水害後に子どもも皆で泥の後片付け』について、昨年に引き続き注意喚起をしたい」と投稿した。
このツイッター執筆者の1人で小児科医の坂本昌彦さんは、新聞への寄稿記事などで、水害後は多くの有害物質が散乱しており、木材、破片などケガの原因になるものが含まれていると指摘する。傷口から破傷風などの感染症になる危険があり、米国小児科学会は「子供は水害の後片付けをするべきではない」と声明を出しているとして、注意を呼びかけている。
医師らからの意見を受けて、ロアッソ熊本は5日、公式サイトのジュニアチーム活動報告の中で、次のようなお詫び文を載せた。
「選手の安全を預かる立場として、作業にあたり服装や準備物など指導が行き届かず、ご指摘のお声を頂戴しております。ご心配をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。またファン、サポーター、スポンサーの皆様にもご心配をお掛けしお詫び申し上げます。今後の復旧復興活動の際には十分に留意し取り組みます」