「より打てるキャッチャーを起用したいというのが本音」
DeNA、ヤクルトはともにベテラン捕手が軸となった起用法となっている。DeNAは伊藤光(31)を軸に戸柱恭孝(30)、嶺井博希(29)、高城俊人(27)らを起用。ヤクルトは楽天から移籍した嶋基宏(35)を中心に古賀優大(21)、西田明央(28)が続く。
中日の捕手起用に関しては、今後新たな展開を見せるかもしれない。開幕から木下拓哉(28)、加藤匠馬(28)の二軸に加え新人の郡司裕也(22)を起用してきたが、ここに育成上がりのアリエル・マルティネス(24)が食い込んできた。7月5日の巨人戦でスタメンマスクを被り、4打数3安打1得点の活躍を見せ、木下、加藤とのレギュラー争いに猛アピールした。
橋上氏によると、セ・リーグの球団は捕手起用に関して「打てる捕手」を望む傾向にあるという。
「セ・リーグはDH制ではありませんので、キャッチャーの打力が弱ければ7人での攻撃となってしまいます。ここがパ・リーグとの違いのひとつです。セ・リーグの過去の優勝チームを見ても分かる通り、その多くが打撃力のあるキャッチャーがレギュラーで出場しています。守備力が同等、もしくは少し劣っていてもチームとして、より打てるキャッチャーを起用したいというのが本音でしょう」(橋上氏)