いまだ給付率30%台の区も 「チェックに時間かかってる」
取材現場の一つ、世田谷区は、給付金の給付率が39.3%(7月3日時点)、目黒区が41.9%(6月30日時点)だった。
比較するため、東京23区の最新状況もまとめてみた。各区への取材や各区の公表資料によれば、給付金を受け取りたいという申請があったのは計約470万世帯。このうち、給付の手続きが終わったのは約65%の約310万世帯。ただし、手続きが終わっても、実際の入金までは数日かかるという。
このうち、最も遅れているのが大田区(給付率33.7%)で、江戸川区(同34.5%)が続く。世田谷区の給付率は23区中で4番目に低い。いずれも人口が多く、30万以上の世帯から給付金の申請があった(申請世帯数は大田区が約35万、江戸川区が約31万、世田谷区は約44万)。
手続きの遅れの理由について、大田区の担当者は申し訳なさそうに説明する。
「件数が多く、照合作業に時間がかかっています。(区民から届いた)申請書類のミスや記入漏れも多く、チェックの必要があります。不便をおかけして申し訳ございませんが、1日でも早い給付に努めてまいります」