2020年7月1日、総務省によるマイナンバーカードを持つ人に買い物などで使えるポイントを還元する「マイナポイント」の利用申し込みの受け付けが始まった。
しかし、パソコンの利用環境などで「予約ができない」といった声が上がっている。J-CASTニュースは、総務省マイナポイント施策推進室にメールで取材を行った。
「様々なご要望をいただいていることは認識」
マイナポイントの予約には、マイナポイントアプリ対応スマートフォンか、インターネットに接続できるパソコンとマイナンバーカードに対応したICカードリーダライタが必要である。
ただ、パソコンでのマイナポイントの利用申し込みにおいては、OS(MicrosoftWindows8.1,10)がインストールされていること、そしてブラウザ「InternetExplorer11」(以下IE11)がインストールされていることが条件となる。国内シェア最大級のブラウザ「Google Chrome」や、Windows 10標準搭載である「Microsoft Edge」などでは、申込を行うことができない。
インターネット上では、「PC版マイナポイント申込みサイト、IE11専用とか、リンクした先の表記とか、トラップが大杉w」、「マイナポイントの予約で使うブラウザ、IE11って...。今時IE限定...」といった声が上がった。
なお、IEを提供するマイクロソフトは、後継ブラウザであるEdgeの使用を推奨している。
J-CASTニュースは、総務省マイナポイント施策推進室に、こうした声をどう捉えているかメールで取材。3日に回答を得た。
「一般に普及しているWindows端末に搭載されているブラウザであることからIE11を指定しております。他のブラウザの対応について、様々なご要望をいただいていることは認識しており、現在、対応ブラウザの拡張に向けて取り組んでいるところでございます。可能な限り早期に提供できるよう対応して参ります」
と、対応ブラウザの拡張に取り組んでいると回答した。また、スマートフォンとパソコンどちらでの申込数が多いか尋ねると、端末種別ごとの予約者数、申込者数の集計は行っていないとのことだった。
予約上限は4000万人、現在の人数は...
またマイナポイントの予約は、人数が上限に達すれば申請を打ち切るとしている。もし上限に達した場合、再募集などを行う予定はないとのこと。現在は、残り何人予約受付が可能か、総務省マイナポイント施策推進室に質問した。
「本事業では4,000万人分の予算を確保しております。7月1日時点で約128万人の方がマイナポイントの予約を行っておりますので、残り約3,870万人の予約を受け付けることとなる予定です」
と、まだ受付には余裕があるようだった。