共同通信社は2020年7月3日、神奈川県のJR線10駅で多機能トイレの使用を制限していると報じた。ツイッター上では「多機能トイレ」がトレンド入りを果たすなど大きな反響があった。
「多機能トイレが使えなくなると困ります」
共同通信によれば、神奈川県のJR線の10駅で、電車の運行時間内にもかかわらず多機能トイレの使用を制限している。JR東日本横浜支社は防犯上の理由としている。
『五体不満足』の著者で知られる乙武洋匡さんは、ツイッター上でこの報道を添付し、苦言を呈した。
「うんこくらい、駅員に告げずにできる社会にしてください。頼むよ、マジで」
同じように、多機能トイレ(多目的トイレ)が使えないことで困る人がいるという声が上がっている。
「多機能トイレって、障害のある人はもちろん、幼児の親もだし、LGBTの人もだし、人工肛門の人も使うし、だから『多機能』トイレなんじゃねーの???」
「生理で月経カップ使っている人にとって、多機能トイレはすごく助かる。もちろん、障がいある方とか優先だけど、すごく空いているときに使うのは良いじゃん、なんで使用制限されるの?」
「MTF のトランスジェンダーです男性トイレに入りたくないですし,女性トイレに入ったら警察沙汰なので,多機能トイレが使えなくなると困ります」
ここ最近、ツイッター上では多機能トイレを不適切に使用したとする、お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部健さんへの批判も相次いでいる。J-CASTニュースも既報の通り(「渡部の『多目的トイレ不倫』が物議 設備メーカーも『悲しく、情けない限りです』」、6月11日配信)、渡部さんの報道以降、多機能トイレは社会的に関心の高いテーマとなっている。