2020年7月1日に放送された「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)が視聴者の間で話題だ。
この日のテーマは「八王子市民人生相談」で、タイトルの通り、招かれたゲストは東京都八王子市出身の芸能人ばかり。これらの芸能人が司会の明石家さんまさん(65)や常連パネリストとの間で「地元愛」や「23区民への不満」など、八王子市ならではのトークを繰り広げたが、その一方で、番組中ではたびたび、スタジオに来ていない「とある人物」が原因で、せっかくの八王子市についての話題が明後日の方向に引っ張られてしまうシーンがあった。
「まだしゃべんなや、渡部!」「児島だよ!」
番組冒頭、「あのー、八王子じゃなくて個人の人生相談を聞いてあげた方が......」と、さんまさんが苦笑するなか、カメラに抜かれたのは「アンジャッシュ」の児嶋一哉さん(47=八王子市出身)。すぐ近くにいたヒロミさん(55=やはり、八王子市出身)が、「あれっ? お前、出られるの?」とイジると、児嶋さんは「いいんだよ、俺は出られるの!」とおかんむり。さらに、さんまさんが「まだしゃべんなや、渡部!」と畳みかけると児嶋さんは「児島だよ!」と反応し、スタジオ内は大爆笑に包まれたのだった。
それもそのはず、この日の収録、本来ならば児島さんの相方である渡部建さん(47)が児島さんと共に出演予定だった(渡部さんも八王子市出身)。
その渡部さんといえば、6月11日発売の「週刊文春」で、複数の一般女性との不倫を報じられたが、さんまさんはさらに、「(渡部がいない状態で)『渡部』とふって『児島だよ』。こりゃもう最終形態やねん!」と、児嶋さんの「渡部と間違われる」鉄板ネタが究極の進化を遂げたと絶賛したのだった。
「渡部呼んだれ! 励ましたれ!」
話が思い切り脱線しつつ、その後は出演者たちは気を取り直して八王子市についてのトークを展開。しかし、しばらくすると、再び渡部さんが原因で話がヨレてしまうシーンがあった。
八王子市出身の芸能人が集まる「八王子会」を主催しているというヒロミさんは、棋士の羽生善治さん(49=八王子市育ち)について、「呼びたいんですよ」としつつ、お誘いの手紙を出すことを検討していると公表。併せて、羽生さんが子供時代に「八王子将棋クラブ」で頭角を現したことにちなんで、「(八王子会のみんなで)将棋を打つっていうのはどうだろう?」と、夢を語ったのだった。
すると、さんまさんは「ヒロミ、そんなことなら、渡部呼んだれ! 励ましたれ!」と再び渡部さんに言及。これに対し、ヒロミさんは渡部さんがいずれどこかのタイミングで復帰するのではないかとしつつ、「まず最初に、八王子会で大丈夫かどうかをチェックしてから芸能界に戻します」と、冗談交じりながら渡部さんの復帰の可能性について言及した。
「お笑い向上委員会」でも渡部さんの名前が
これら、番組中で複数回にわたって渡部さんについての話題が出たことについて、視聴者からは、「ホンマでっか!?の渡部いじりすごいな、、、」といった、まだ全くほとぼりが冷めていない渡部さんが話題に出たことに驚く声がネット上に続々。他にも、
「『まだ、喋るな渡部!』『小島だよ!』って、やつ流してるのは、フジテレビ側の嫌がらせか、さっさと笑いのネタできる空気感を作る優しさなのかどちらだろ??」
と、まさかの展開にいぶかってみせる声も上がっている。
なお、「ホンマでっか!?TV」から遡ること4日前の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)でも、番組中にさんまさんが、「渡部が、要するにトイレを多目的に......多目的やもんな」と渡部さんを話題に出すシーンがあり、視聴者を驚かせるシーンがあった。よって、これらの流れを意識したとする視聴者からは、「向上委員会からのホンマでっかTVの流れ最高やな」との声も上がったほどだ。
さんまさんといえば、2019年では反社会勢力への闇営業問題でテレビから姿を消した宮迫博之さん(50)について、一時はテレビへの復帰を支援すべく奔走していたとも報じられるなど、「過ちを犯した芸能人」には温かい態度で接する大物芸能人として知られているが、渡部さんもその温情の対象に入るということなのかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)