現場でどんどんエスカレート
その「変な映画」にアクセントをもたらしたと奥山さんが語るのが、謎の男・和成役の佐藤さんと、ストーカー・富田役の加藤さんだった。そもそも加藤さんは当初刑事役でのオファーだったのがストーカー役に変更となり、「東子にケツを蹴り飛ばされるM男ぶり」が現場の判断で本編に採用されたと暴露されたように、奥山さんと中村さんで話していくうちに内容がどんどんエスカレートしていったという本作の世界に呑まれていたようだった。佐藤さんも「クレイジーな映画」と評する。
結果的にはコロナ禍とぶつかり「鬱憤する人々の気持ちが、ここで描かれている『女性の解放』を観ることで晴れる可能性もあるなと感じています」(中村さん)という本作、前作のように「何度も繰り返し観ていただいた」(奥山さん)というディープな作品になりうるだろうか。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)