全国の小売店でプラスチック製レジ袋の有料化が2020年7月1日から始まったことを受け、SNS上では様々な声が上がっている。
「エコバッグ」推進に「コロナ逆風」も
プラスチックごみは近年、海洋汚染の深刻化が世界的な問題になったこともあって、削減に向けた対策を求める声が高まり、政府は2019年12月、容器包装リサイクル法の省令を改正し、20年7月からのレジ袋有料化をスーパー、コンビニなど小売店に義務づけた。すでに4月から有料化を始めた店もあったが、今回、小売店全店でプラスチック製レジ袋の有料化が開始された(厚さ0.05ミリ以上の繰り返し使える袋や、バイオマス素材25%以上の袋などは対象外)。
今回の有料化を消費者はどう受け止めたのか。SNS分析ツール「ソーシャルインサイト」で、レジ袋有料化が始まった1日に書き込まれた「レジ袋」を含むツイート10万6770件を見ると、ネガティブな反応(25.7%)がポジティブ(9.4%)を上回った。発言ユーザーの地域は47.5%が関東で、人口と比較した相対値から見てもツイートが多かった。
頻出ワードには、「有料化」に加えてレジ袋の代替となる「エコバッグ」、「マイバッグ」も抽出された。「ご来店の際にはエコバッグ持参でお越しください」、「マイバッグを持ち歩くことをお忘れなく」といった自前の買い物袋の持参・利用を促進している声や、持参するのを忘れてしまったといった声も。
一方で、「コロナ」も頻出ワードとして抽出された。NHKやハフポストは、レジ袋有料化開始日である1日、日本に先立ってレジ袋を有料化していた欧米で、同じ袋を使い回すと新型コロナウイルスの感染リスクが高まるなどとして、再びレジ袋を無料で提供する動きが広がっていると報じた。ツイッター上では、この時期のレジ袋有料化は新型コロナウイルスの感染リスクを高めるのではないかと疑問視する声があがっている。