西松屋、コロナ禍でも一時「ストップ高」の背景 巣ごもり需要にソーシャルディスタンスで...

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これまでは苦戦が続いていたが...

   6月19日の株価は取引時間中に前日終値比15.4%(150円)高と値幅制限の上限(ストップ高水準)に急伸して約1年8カ月ぶりの高値をつけ、そのまま取引を終えてこれが終値となった。当日安値が前日高値を100円近く上回る大きな「窓を開ける」チャート図を描くことにもなった。

   さらに、6月22日に発表された6月の既存店売上高が33.8%増と急増。学校再開や気温上昇で夏物衣料が「きわめて好調」(西松屋)に推移した。翌23日に株価は一時、前日終値比10.5%(118円)高の1238円まで上値を追った。ただこれをピークに、7月1日時点では1062円まで下げている。

   西松屋は衣類におけるユニクロなどとの価格競争もあって、2020年2月期まで3期連続営業減益と、どちらかと言えば苦戦が続いていた。中小の子ども服チェーンの中には経営破綻する社も出る状況でもあったが、足元で価格競争は鎮静化し、西松屋にとっては利益が出るようになっている。また、郊外店が多いことにより、コロナによる一時的な閉店も40店程度と全体の4%ほどにとどまった。さらにはかつて「ガラガラ店舗」と揶揄された、比較的広いスペースに店員が少ない店の特徴が、「社会的距離」をとれるとして人々の買い物を促しているようだ。

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