東京・江東区の商業施設「ヴィーナスフォート」などが入居する複合施設「パレットタウン」が大型商業施設に建て替えられる方向であることが、2020年6月30日に報道された。
パレットタウンにはヴィーナスフォート・ライブハウスのZepp Tokyo・自動車ショールームのMEGAWEBなどが入居する。ベイエリアの名所が建て替えられるニュースが広がると、リリースイベントの聖地がなくなることを惜しむ声も広がった。
「リリイベ」の聖地、アイドルからJ-POPまで
6月30日の日経新聞報道によれば、森ビル・トヨタ自動車・東和不動産・東京都の4社が協議を進め、パレットタウンの敷地に2025年頃に収容人員1万人規模の大型アリーナ施設を建設する予定であるという。工事着工は2023年頃をめどとしている。
7月1日にJ-CASTニュースはヴィーナスフォート運営元の森ビルに取材すると、建て替え計画については報道の通りだと回答した。
ヴィーナスフォートは1999年に開業した、ヨーロッパ風の街並みを再現したショッピングモールだが、2階に教会広場というスペースがあり、音楽関係のイベントが行われてきた。この屋外のMEGAWEBに隣接するエリアにも円形状のスペースがあり、そちらでもイベントがよく行われた。多いのはCDのリリースイベントで、たいていはトーク・ミニライブ・握手会などになる。アイドル・J-POP・アニメソング・声優など多岐にわたるアーティストがイベントを行ってきた。
Zepp Tokyoは...?
またヨーロッパ風の街並みでかつ噴水広場のようなフォトジェニックなスポットがあるので、ゲームやアニメの舞台にも取り入れられていた。例えばラブライブ!シリーズの「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の舞台の一つで、CDジャケットやカードの背景にあしらわれている。
このように様々なジャンルのファンにとって「聖地」といえる場所になっていたのがヴィーナスフォートなので、皆「お世話になりました」「思い出がありすぎる」といった感想をツイッターなどで語っている。
隣接するZepp Tokyoについては、7月1日17時時点で正式に閉鎖が決まったとの報道はないが(ITmediaの取材に対しては「正式には決まっていない」と語っている)、こちらも閉館の噂が広まっており、ライブのメッカである同所を惜しむ音楽ファンが多く現れている。