大手キュレーションサイト「NAVERまとめ」が、2020年9月でサービスを終了する。運営するLINE子会社が7月1日、発表した。
「LINEグループ全体での選択と集中」
NAVERまとめは2009年に開始。ユーザーがネット上の情報を集約し、投稿や閲覧ができるサービスだ。
媒体資料では"国内最大級の「まとめ」プラットフォーム"とうたい、2019年8月のユニークブラウザ数(ブラウザごとの訪問者数)は約4800万だった。なお17年8月は、約20億ページビュー、約6700万ユニークブラウザと公表している。
NAVERまとめを運営するLINE子会社「ネクストライブラリ」は発表で、サービス終了の理由を「サービス環境・市場環境の変化による単独サービスとしての今後の成長性や、LINEグループ全体での選択と集中の観点などをふまえて検討した結果、今回の決断に至りました」と説明。9月以降はすべてのまとめ記事を非表示にする。
同社は「簡潔に情報を集約して伝える『まとめ』そのものの価値は、日々増え続ける情報環境においてますます重要になってくると考えております」との認識も示し、NAVERまとめで培ったノウハウは、LINEが新規参入を目指している検索事業に生かすという。
キュレーションをめぐっては16年秋、IT大手「DeNA」が運営していた健康・医療情報サイト「WELQ」(すでに閉鎖)の情報精度や著作権処理が問題となり、各社が対応を迫られた。NAVERまとめも著作権管理システムなどを導入するなど対策を講じていた。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)