東京都立大学が参考になる?
ツイッター上でも、両校名がわかりづらいとの反応が多いほか、そもそも現状でも、大阪経済大学(Osaka University of Economics)、大阪商業大学(Osaka University of Commerce)、大阪体育大学(Osaka University of Health and Sport Sciences)といった私立大学と混同するとの声もある。
また、新大学を「Osaka Metropolitan University」にすればいいのでは、といったアイデアもある。「元ネタ」は、東京都立の東京都立大学(20年4月に首都大学東京から改称)。前身である旧都立大時代から、英語名は「Tokyo Metropolitan University」で、地元の国立大学である東京大学(The University of Tokyo)とすみ分けられている。metropolitanは「首都の」に加え、「大都市の」といった意味もあるため、新大学の名称として適しているとの意見だ。
吉村知事と松井市長は、府市一体による「大阪都構想」を進めている。11月の実施を目指す住民投票で賛成多数となれば、「大阪都」実現への道が開け、校名改称も考えられる。実際に朝日新聞デジタル(26日配信)には、大阪維新の会幹部によるという「『大阪公立大』にしておけば、『大阪都立大』に名称変更できる」との発言が掲載されている。
ネットでは早くも、大阪公立大の愛称として「公」を分解した「ハム大」が広まりつつあるが、これも「阪大(はんだい)」と聞き間違えるおそれがある。もし改称して「大都大」に略されても、「大東大」(大東文化大学=東京の私立大学)と混同する可能性が----。名前をめぐる心配のタネは尽きない。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)