阪大、「大阪公立大学」に反発 「英語名が酷似」ネットでは改名案も...

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   大阪府立大学・大阪市立大学が統合して、2022年春に開学予定の新大学の名称が「大阪公立大学」になると発表された。

   あわせて英語表記が「University of Osaka」と決まったが、「OSAKA UNIVERSITY」を英名としている大阪大学が、混乱を招くと声明を出した。ネット上では、早くも改名案が飛び出している。

  • 大阪府立大学・中百舌鳥キャンパス(Wikimedia Commonsより)
    大阪府立大学・中百舌鳥キャンパス(Wikimedia Commonsより)
  • 大阪府立大学・中百舌鳥キャンパス(Wikimedia Commonsより)

「大変驚いている」「誠に残念でなりません」

   大阪府立大学と大阪市立大学を運営する「公立大学法人大阪」の西澤良記理事長と、大阪府・吉村洋文知事、大阪市・松井一郎市長は20年6月26日、両校統合後の新校名は「大阪公立大学」、英語表記は「University of Osaka」になると発表した。

   今回の統合は、大阪府・大阪市の二重行政撤廃の一環として行われるもの。すでに公立大学法人としては一本化されていて、文部科学省の認可が下りれば、正式に両校の統合が実現する。

   名称は、20年4月から西澤氏らによる新大学名称検討委員会で議論を重ね、発表当日に市長・知事と最終決定に至った。名称の候補には、ほかにも「公立大阪大学」「大阪総合大学」が出たという。

   これらの発表に素早く反応したのが、国立大学法人大阪大学だ。会見当日の26日、西尾章治郎・総長名義で「公立大学法人大阪が設置する新大学の英語名称について」と題する声明を出し、「大変驚いているところです」とコメントした。

   声明では、阪大の英語表記「OSAKA UNIVERSITY」が長年使われ、海外でも定着していると指摘。それと「酷似」する新大学の英語名は、混乱を招きかねず「世界にはばたく両大学の未来にとって非常に大きな障害となることは必至」だとしている。意見交換が行われないままの決定に「誠に残念でなりません」と続け、引き続きの配慮を求めている。

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