青山が生み出した言葉ではないが...
青山の意図は、「透けハラ」という問題を解決する商品として「透けないシャツ」の販促を行うことだったという。キャンペーンが一時停止となったのは、「透けハラ」という言葉を青山が作り出し広めているとする、意図せぬ批判が広まったことによるとした。
今回批判を受けた「透けハラ」という言葉。日本経済新聞電子版の1月11日の記事は、シャツなどが透けることで周囲に不快感を与えるハラスメントとして説明している。青山側が説明するとおり、独自に生み出したキーワードではない。
ただ「透けハラ」もしくは「スケハラ」を用いたツイートを検索してみると、2月から4月までほとんど見られず、5月には数件、6月中でも23日まで10件前後だった。
「透けハラ対策 Twitterキャンペーン」の目的は、「透けハラ」の体験談を商品のリリースに載せることだったが、検討の結果、今後はツイッターによる「透けハラ」キャンペーンの再開は行わないとのことだ。また、今回販売を推進している商品については、「違う形の表現」に変え、店頭やECでの販促を続けていくという。
キャンペーンへの批判についてはどう受け止めているのか。
「本当は『透けハラだ』というふうに言うつもりは全くありませんでした。ツイッターには文字数の都合があり、ちゃんと表現として伝えられていなかったというところを反省しております。キャンペーンとして実施するべきではなかったのではないか、と社内では言っております。『透けハラ』をあおってしまっているような表現になってしまった」
「スケハラという言葉を広めたいわけではなく、透けないシャツ、透けづらいシャツが青山にあるということを伝えたかっただけでして......」
また、販促の中で「ハラスメント」を用いたこと自体については
「ハラスメントという言葉が適切でなかったと考えているというよりは、『透けハラ』という、ハラスメントを表している言葉自体が社会的にそこまで認知されていない状態でそれを使ったところが問題だったのかなと思います」
とした。