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シアトル占拠「自治区」 銃撃・黒人死亡で「お祭り」の終わり

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自治区でボコボコにされた日本人

   しかし、そんななか、自治区で少なくとも4件の銃撃事件が起き、6月20日には黒人男性(19)が死亡する事態となった。

   警官らが駆けつけ、自治区に入ったものの、「占拠者らに阻止された」と、保守系FOXニュースだけでなく、民主党寄りのCNNやABCも報道している。救急隊員も駆けつけたが、警察によって安全が確保できないため、中に入れない。

   自治区の中に入って行こうとしない救急隊員らに、占拠者が必死に助けを求める動画がネット上で流れている。

   「警察が安全を確認するまで、入ることはできない」と答える救急隊員に、「あいつは死にそうなんだ。助けてくれ。あいつが自分の息子だったら、安全がどうのなんて言ってないで、飛び込んで行くだろう。なぜだ。あいつが黒人だからか」と叫び訴えている。

   発砲事件を受けて6月22日、ダーカン市長は会見で、「デモ参加者に退去を求めて説得に乗り出し、自治区を解体する方向で動く」とし、「家に帰る時が来ました」と話した。

   日本人で現代記録作家の猪股東吾(大袈裟太郎)さんが、「日本に状況が伝わりづらく、この眼で確かめ伝え残すため」と現地に飛んだところ、「自治区」に入って15分でボコボコに殴られた」とツイッターなどで伝えている。

   私が猪股さんと電話で話したところ、「ほかの人に助けを求めに行くと、氷などで手当てをしてくれ、こんなことになって申し訳ないと、ハグしてくれた」という。

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