2020年6月26日、都道府県境を越える移動の自粛制限が解除後初の、月末金曜日「プレミアムフライデー」を迎えた。
インターネット上では、5か月近く「お知らせ」欄の更新が途絶えたプレミアムフライデー特設サイトにも注目が集まっている。
「公式ホームページの更新も止まっていて涙が出てくる」
2017年2月に始まったプレミアムフライデー(以下プレ金)は、政府や日本経済団体連合会などが推奨する取り組みで、月末の金曜日の15時に仕事を切り上げることで、「働き方の改革」や、買い物やレジャーなどの「消費を促す」ことを狙いとしている。プレ金推進協議会の事務局を、経済産業省の委託事業受託者である博報堂が設置し、特設サイトを設けてキャンペーンなどの告知を行ってきた。
しかし特設サイト上で、2018年1月以来「お知らせ」欄に更新されてきた当月のプレ金情報は、今年1月末で停止してしまった。新型コロナウイルスの影響もあり、2月以降は(明確なアナウンスはないものの)実質的に停止状態、中には「自然消滅」と評する向きさえある(「もはや誰も覚えていない「プレミアムフライデー」はなぜ失敗したのか」現代ビジネス)。
ツイッター上では、サイトの更新停止を惜しむ声が上がっている。
「今日はプレミアムフライデーですよ! 公式ホームページが今年の1月から全然更新されていないのですが、これなくなっちゃったんですか??」
「プレミアムフライデー、公式ホームページの更新も止まっていて涙が出てくる」
ツイッターのトレンドに
一方で、「シャープさん」の愛称で知られるシャープ公式ツイッターは、きょうをプレ金だと言い張る。
「プレミアムフライデー公式ページの更新が止まろうとも、私は歩みを止めない。ただ虚無に向かって『きょうはプレミアムフライデー』だとツイートし続けるのだ」
そのほかの企業アカウントも「プレミアムフライデー」に関連する広告などをツイート。一般ユーザーも各々のプレ金の過ごし方を投稿し、「プレミアムフライデー」はツイッターのトレンドに浮上した。
経済産業省は7月末に「プレミアムフライデー(プレ金)」を「再開」する方針。しかし、キャンペーンの開催などについては各事業者次第であるため、特設サイトの更新などについては、見通し不透明だ。
プレミアムフライデー公式ページの更新が止まろうとも、私は歩みを止めない。ただ虚無に向かって「きょうはプレミアムフライデー」だとツイートし続けるのだ。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) June 26, 2020