東京都知事選(2020年7月5日投開票)に立候補したれいわ新選組代表の山本太郎氏は、6月26日昼に東京・墨田区のJR錦糸町駅前で街頭演説を行った。
立憲民主党に離党届を出している須藤元気氏が3度目の応援に駆けつけ、集まった人々に山本氏への投票を呼びかけた。その一方で、今後の自身の「身の振り方」については「全く考えていない」と語った。
須藤氏は「地元出身」アピール
この日の錦糸町駅前は気温30度に迫る蒸し暑さ。それでも演説会場には12時の演説開始前から多くの聴衆が集まり、山本氏が壇上に上がると大きな拍手が巻き起こった。
公約には総額15兆円の「コロナ損失」対策として、「全都民への10万円給付」や「中小企業・個人事業主の事業収入のマイナス分保障」などを掲げている。低所得者層への対策を主軸とする山本氏だが、この日は経済的に余裕のある有権者についても言及。
「今あなたが勝てていたとしても、この先それを継続できるかどうかはわからない。多くの方々が一定の消費をすることによって、その消費行動が誰かの所得に回っていくという構造なんです。だとしたら、これを安定させていく」
と経済政策の必要性を訴えた。
20日(秋葉原駅前)、24日(新宿駅前)に次ぎ3度目の応援演説となった須藤氏は「元気ですか!元気があればなんでもできる」と威勢のいい掛け声で登場。江東区・東陽町出身で、高校時代に錦糸町駅から通学していたことや駅前の温浴施設を利用していたエピソードを伝え「地元出身」をアピールした。
また、新型コロナの休業要請で実家の居酒屋が休業を余儀なくされたことに触れ、小池氏の政策を批判。
「山本太郎さんは戦う政治家です。戦う都知事になります」
と、積極的な経済政策を訴える山本氏への投票を呼びかけた。