ボクシングの元世界4階級制覇ロベルト・デュラン氏(69)=パナマ=に新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたと複数の地元メディアが報じた。
パナマの地元メディア「El Siglo」によると、デュラン氏は数日前に風邪の症状のためパナマ市内の病院で検査を受け、2020年6月25日に新型コロナウイルスの陽性反応が確認された。現在はパナマ市内の病院に入院しており、経過観察中だという。
パナマの国民的ヒーロー
デュラン氏は過去にアルゼンチンで交通事故を起こし、その際に肺の一部を負傷。今回は風邪の症状に加え、年齢的な衰えを家族が心配して病院で検査を受けさせたところ、新型コロナウイルスの感染が判明した。
デュラン氏の息子であるロビン氏は自身のインスタグラムを通じてデュラン氏の現在の状態をメディアに報告。
「私の父の検査が終わり、父がcovid-19の陽性であることを確認しました。今のところ風邪を超えた症状はなく、集中治療室にも呼吸器室にもいません。医師によると、肺は正常であり、深刻な兆候はないそうです」
「石の拳」の異名をとったデュラン氏は現役時代、野性味あふれるファイトで人気を博し、母国パナマでは国民的ヒーローとして扱われた。WBA世界ライト級王座の防衛戦では、ガッツ石松をTKO、高山将孝をKOで下している。元世界王者の小林弘もKOで破るなど、ライト級時代は怪物的な強さを発揮した。