指揮官「これからも僅差の展開が予想されます」
広島3連戦の初戦は、先発・戸郷翔征投手(20)が好投し広島打線を抑え込んだ。一方の打線は広島先発クリス・ジョンソン投手(35)に苦しめられるも、5回にジョンソンが突如乱れ巨人が逆転に成功し、3-2の僅差で勝利した。続く第2戦は先発のC.C.メルセデス投手(26)が2回までに4点を失い4回持たずに降板。1勝1敗で迎えた第3戦は再三のチャンスにあと1本が出ず引き分けた。
昨シーズン、広島の連覇を阻止してリーグ優勝を果たしたもののリーグ唯一、広島に負け越した。ここ5年間、広島戦での勝ち越しはなく、完全にカモにされている。今シーズンの広島は佐々岡真司新監督(52)のもと生まれ変わりつつあり、リリーフ陣に不安があるものの、昨シーズン不調だった田中広輔内野手(30)の復調やピレラ、森下暢仁投手(22)ら新戦力の加入でチーム力がアップしている。
巨人がリーグ連覇を果たす上で「鯉叩き」は必須となる。昨シーズンは8月終盤で広島戦の負け越しが決まり、最終的には10勝14敗1分で負け越した。今シーズン初めての広島3連戦を終えた指揮官は「これからも僅差の展開が予想されます」と改めて気を引き締めた。今シーズン、巨人の「鯉アレルギー」は克服できるのか。次戦カードは7月14日から広島の本拠地マツダスタジアムで行われる。