ウィーラー加入で得点力アップ期待されるも...
ウィーラーの加入で打線に厚みが増し、得点力アップが期待される一方でウィーラーの守備に関する問題が浮上する。ウィーラーは楽天でファースト、外野を守った経験を持つが、サードが定位置だった。巨人では主砲・岡本和真内野手(23)がサードを守るため、ウィーラーはファーストか外野の可能性が高い。ファーストは現時点で中島宏之内野手(37)が好調を維持し、レギュラーの座をキープ。外野はセンターに丸佳浩(31)、ライトにパーラがおりレギュラー争いはし烈を極める。
今回の電撃トレードが成立した背景にあるのが新型コロナウイルスの感染拡大だ。通常、シーズン中の補強は国内球団とのトレード、もしくは海外から外国人選手を獲得する。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、海外から選手を獲得することが困難な状況にある。米国ではウイルスの感染拡大が収束しておらず、MLBの開幕が大幅に遅れている。海外からの入国問題に加え、選手の調整の遅れなどを理由に獲得に動く球団は少ないだろう。
このようなことから今後、選手の補強の手法としてトレードを選択する球団が増える可能性もある。今回のような年俸2億円のウィーラーと年俸1450万円(金額はいずれも推定)の池田のようなトレードがあるかは分からないが、新型コロナウイルスは少なからず球界の選手補強にも影響を及ぼしている。