電撃トレード背景にコロナ禍が... 巨人・楽天が「年俸2億円⇔1450万円」合意

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   プロ野球の巨人と楽天は2020年6月25日、巨人の池田駿投手(27)と楽天のゼラス・ウィーラー内野手(33)の交換トレードが合意したことを発表した。

   来日6年目を迎えるウィーラーは昨シーズンまでの5年間で106本塁打を記録したスラッガーで、池田は先発の経験を持つ中継ぎ左腕。右の長距離砲を求めた巨人に対して、先発、中継ぎの補強を目指す楽天の思惑が一致し、今回のトレードが成立した。

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石井GM「僕としても心苦しかった」

   開幕からわずか5試合での電撃トレード。2015年に来日して以来、楽天打線の主軸を担ってきたウィーラーと、16年のドラフト4位左腕・池田。過去5年間、日本球界で十分な実績を残すウィーラーに対して、池田はタレント揃いの巨人において1軍に定着しきれなかった。シーズン開幕直後の外国人助っ人と日本人選手の珍しい形でのトレードはいかにして成立したのだろうか。

   楽天は今シーズン、ステファン・ロメロ外野手(31)が新たに加入し、野手においてウィーラー、ロメロ、ジャバリ・ブラッシュ外野手(30)の3選手によるし烈な外国人枠争いが展開されていた。ウィーラーはこの争いに敗れ開幕1軍メンバーから漏れ、出場機会を失った。石井一久GM(47)は、実績のあるウィーラーを外さなくてはならない状況に「僕としても心苦しかった」と心境を語っており、新天地での出場機会を願った。

   一方の巨人は、野手の外国人選手はヘラルド・パーラ外野手(33)とイスラエル・モタ外野手(24)の2人だけで、モタは2軍での調整が続く。今シーズンは特別ルールが適用され、外国人枠が4人から5人に広がった。現状、巨人の1軍の外国人野手はパーラひとりで、この特別ルールを生かし切れていないが、ウィーラーが加入することによって最大限に特別ルールを生かすことが可能となる。

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