妊娠7か月を告げるも51歳男は腹を蹴った 10万以上の「いいね」集めた容疑者へのツイート内容とは

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   妊婦のお腹を蹴って逮捕された容疑者の無職の男(51)に対し、ツイッター上などで怒りの声が相次いでいる。

  • 妊婦への嫌がらせは多いのか(写真はイメージ)
    妊婦への嫌がらせは多いのか(写真はイメージ)
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逃走するも防犯カメラの映像から身元割り出し

「生意気なことを言い返されたので蹴った」

   2020年6月23日に暴行の疑いで逮捕された男は、札幌方面南署の調べに、こう供述していると複数のメディアが報じている。

   男は、4月23日朝に札幌市中央区内の歩道で、長女(7)と長男(5)と手をつないで歩いていた20代女性に対し、後ろから「邪魔だ。どけ」と怒鳴った。しかし、女性が「何ですか。その言い方は」と言い返すと、男は突然、女性の前に回り込んだ。

   女性は、当時妊娠7か月で、男にそのことを伝えたが、男は、構わずに女性の腹を右足で1回蹴った疑いが持たれている。女性にケガはなく、今のところ胎児に影響はないという。男は、そのまま逃走していたが、防犯カメラの映像から割り出された。

   男は調べに対し、「腹が出ていて蹴りやすいので蹴った」と容疑を認めているという。

   男のものとみられるフェイスブックには、「キャバ嬢紹介」のページのほか、若い女性を大量に友達として登録してあった。ネット上では、年下の女性を軽く見ていたのではないかとの推測も出ている。

   妊婦を巡っては、職場などでのマタニティハラスメントが社会問題になっているが、公共の場所でも、嫌がらせを受けたとのツイートなどが時々話題になる。

小島慶子「女性に対する酷いヘイトクライム」

   2019年6月には、俳優の山本タクさん(39)が、知らない妊婦のお腹を殴ったらしい犯人がいるのを都内のJR渋谷駅で目撃したとツイッターで報告し、話題になった。ツイートによると、若い警察官が先輩に止められながらも、「てめー何したか分かってんのか!」と犯人にキレていたそうだ。

   今回の暴行事件については、男を怒らせる言動は避けるべきだったなどの声も一部であったが、ニュースサイトのコメント欄やツイッター上では、男への非難が相次いでいる。

   「ちょっと通してね?って言えばだれも嫌な気せんやろが」「年齢というどうでもいい基準で人の上下を付ける類の人間ということ」「いい歳して分別が無さ過ぎるね」といった声だ。

   妊婦の腹を蹴っていいのは胎児だけという内容のツイートは、10万件以上もの「いいね」が寄せられていた。

   著名人からも意見が相次いでおり、元TBSアナウンサーの小島慶子さんは、「女性に対する酷いヘイトクライム。許せない」とツイッターで非難し、「暴行に至らずとも街でこういう憎悪を向けられたことがある子連れ女性は多いはず。舌打ちなどは日常」と指摘した。

   脳科学者の茂木健一郎さんは、「そもそも、『どけろ』とか言うんじゃなくて、たいへんですね、お手伝いすることありませんか、だいじょうぶですか、と声をかけるのが人間として自然」とツイートし、タレントのフィフィさんは、「妊婦に暴行って殺人未遂に近いよね」とつぶやいていた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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