小島慶子「女性に対する酷いヘイトクライム」
2019年6月には、俳優の山本タクさん(39)が、知らない妊婦のお腹を殴ったらしい犯人がいるのを都内のJR渋谷駅で目撃したとツイッターで報告し、話題になった。ツイートによると、若い警察官が先輩に止められながらも、「てめー何したか分かってんのか!」と犯人にキレていたそうだ。
今回の暴行事件については、男を怒らせる言動は避けるべきだったなどの声も一部であったが、ニュースサイトのコメント欄やツイッター上では、男への非難が相次いでいる。
「ちょっと通してね?って言えばだれも嫌な気せんやろが」「年齢というどうでもいい基準で人の上下を付ける類の人間ということ」「いい歳して分別が無さ過ぎるね」といった声だ。
妊婦の腹を蹴っていいのは胎児だけという内容のツイートは、10万件以上もの「いいね」が寄せられていた。
著名人からも意見が相次いでおり、元TBSアナウンサーの小島慶子さんは、「女性に対する酷いヘイトクライム。許せない」とツイッターで非難し、「暴行に至らずとも街でこういう憎悪を向けられたことがある子連れ女性は多いはず。舌打ちなどは日常」と指摘した。
脳科学者の茂木健一郎さんは、「そもそも、『どけろ』とか言うんじゃなくて、たいへんですね、お手伝いすることありませんか、だいじょうぶですか、と声をかけるのが人間として自然」とツイートし、タレントのフィフィさんは、「妊婦に暴行って殺人未遂に近いよね」とつぶやいていた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)