ジャニーズ事務所を退所したアイドルグループ「NEWS」の元メンバー・手越祐也さん(32)が2020年6月23日に開いた記者会見は動画でも生中継され、大きな注目を集めた。
会見では約2時間に及び騒動への釈明や今後の展望などが語られ、SNS上では様々な声が上がっている。
「僕の中では不要不急ではなかった」
会見では主に、緊急事態宣言中に酒席に参加した理由や独立の経緯、今後の展望が語られた。会見を生中継したユーチューブ動画は130万人以上が視聴した。
手越さんの言葉を視聴者はどう受け止めたのか。SNS分析ツール「ソーシャルインサイト」で、会見が始まった23日20時から24日昼までに書き込まれた「手越」を含むツイート8939件を見ると、ネガティブな反応(35.3%)がポジティブ(8.6%)を上回った。
否定的なツイートの矛先となったのは、週刊誌報道への釈明が中心だ。手越さんは緊急事態宣言による外出自粛要請中に酒席に参加していたことを報じられていたが、会見で「今後の自分の夢の準備のため」「僕の中では不要不急ではなかった」「(自身が同伴を求めた女性は)コロナウイルスをうつされても面倒くさいので、ちゃんと家にいたのを確認した」などと説明し、悪びれる様子はなかった。
「悪い」「違う」「無い」といった単語を含むツイートが多数投稿されており、
「手越の会見見てて違うだろって思ったのは自粛期間に出掛けてたのは自分の夢の為とか言ってたけど、ある程度地位と知名度がある人がそれ言っちゃダメでしょ」
「今後の仕事の話なら自粛中でも飲み会してもOKなんてことは無い。それならみんなリモート飲み会やリモートワークなんてしない #手越会見」
と理解は得られなかったようだ。
「強い」「怖い」といったワードも
一方、ポジティブな投稿には「好き」「ほしい」「応援」といった単語が頻出し、
「手越くんのことみんな大好きだからこんなに話題になるんだよ、ジャニーズをいい意味で変えた人だから(退所は)悲しい」
「手越くん、たぶん純粋な人なんだと思う。ジャニーズしか知らない、世間知らずで無垢な部分が大きいんだと思う。本当に悪い人に騙されないようにしてほしい」
「少なくとも手越君からは芯を感じたよ。それでいいじゃないか(中略)32歳の男が夢を持ってるんだよ。応援してやろうよ」
と手越さんを思いやる声が上がった。手越さんは会見で「日本文化の発信」「ボランティア」「世界進出」などと今後の夢を語っている。
そのほか、「強い」「怖い」といったワードも目立った。前者は手越さんの精神面をたたえる文脈で、後者はジャニーズ事務所が退所に向けた協議で弁護士を立てるよう求めたことに対する言及だ。手越さんは、藤島ジュリー景子社長や滝沢秀明副社長と話し合いの場を持てずに「会ってほしかったなっていうのが本音ではあります」と吐露したが、対立は一切ないと強調していた。