東京都知事選挙(2020年7月5日投票)により都内の掲示板には立候補者のポスターが貼り出されている。
出馬していない実業家・堀江貴文氏の顔写真を大きくあしらった「ホリエモン新党」のポスターは大きな注目を集めたが(不出馬なのに「ホリエモン」堀江貴文氏の写真がズラリ 都知事選ポスター問題ない?都選管の見解は)、ほかにも、「奇抜」ともいえるものが有権者の関心を集めている。
「ルルーシュ」姿で登場
まず目に着くのは「スーパークレイジー君」を自称する西本誠氏のポスター。元暴走族で、現在は歌手やクラブの黒服という経歴を持つ氏は、歌舞伎町を背景にして特攻服に身を包む。やはりこちらでも「スーパークレイジー君」を名乗り、「東京をどげんかせんといかん」とのキャッチフレーズが掲げられている。
また、16年実施の都知事選にも出馬し、軍服風のポスターや音声をカットされた政見放送で話題となった後藤輝樹氏は今回も注目度が高い。ポスターでは06年放送のアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」(TBS系)の主人公ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアらしきコスプレを行っている。
「コードギアス」の主人公は他人を命令に従わせる能力を持っており、その際には「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる 我が問いに答えよ」などと語りかけることで知られている。このパロディなのか、後藤氏は「後藤輝樹が命じる 私に投票せよ」とポスターを見た人に投票を命じている。他に公式サイトのURLや公約などは一切書かれていない。
マスクなど「必要なし」主張する平塚氏
平塚正幸氏のポスターも話題だ。特にコスプレをしているわけでもないが、目につくのは大きく書かれた「コロナは風邪」という言葉。「コロナ騒動を作ったのはメディアと政府」と主張し、「マスク」も「ソーシャルディスタンス」も「必要なし!」としている。
過去最多の22人が立候補する20年の都知事選。都は期日前投票を呼びかけており、投票日前日の7月4日まで受け付ける。