「バースの再来」には「助っ人として及第点を与えられない」
両陣営の采配とともに明暗を分けたのが、外国人助っ人だろう。巨人はヘラルド・パーラ外野手(33)、阪神はジャスティン・ボーア内野手(32)が新加入。開幕戦ではパーラが「7番・ライト」、ボーアは「4番・ファースト」でスタメン出場し、そのプレーに注目が集まった。
堅実な打撃がウリのパーラは開幕戦で内野安打を記録すると、第2戦に来日第1号。第3戦では2号2ランを放ち、チームの3連勝に大きく貢献した。一方のボーアは開幕から12打数無安打といまだ快音なし。そればかりか、3度の満塁でもすべて凡退し、「バースの再来」の片りんは見えてこない。
橋上氏は「巨人との3連戦を見た限りでは」と前置きし、ボーアの打席を次のように分析した。
「ストライクゾーンの違いや日本人投手にまだ慣れていないのかもしれませんが、球に全く反応出来ていないという印象です。巨人はスコアラーらによってボーア選手を分析していると思います。高木投手の投球内容も良かった。ボーア選手は左投手に弱いと言われますが、3連戦をみると左右関係なく振れていない。スイングもそれほど速いとは感じませんし、スピードにもついていけてないように思えます。現時点では助っ人として及第点を与えられないでしょう」(橋上氏)