「教室の活動を休止していたため新入部員はおりません」
「教室は月謝制になっていますので、4月と5月に関しては月謝をいただいておりません。コーチの方々にも謝礼を支払うことが出来ませんでした。この2カ月間、教室の収入がなかったわけですが、それ以上に4月に活動が出来なかったのは大きな痛手でした。例年、4月は新学期となるので多くの新入部員が見込めます。この春、高学年クラスの部員4人が小学校を卒業しましたが、教室の活動を休止していたため新入部員はおりません」(篠田氏)
近年、野球の競技人口が減少の一途をたどり、なかでも若い世代の野球離れが深刻化している。日本中学体育連盟が公式サイトで発表しているデータによると、2018年の中学野球部員は全国で16万6800人となっており、08年の30万5958人から約45%減となっている。
「私たちが願っているのは、子供たちが中学に上がっても野球を続けてくれることです。子供たちに野球を好きになってもらうのが一番の目的ですから。そのために元プロの選手に協力していただいております。今後、ウイルス感染の第2波がいつ来るか分かりませんので不安はありますが、私どもは子供たちのために出来る限りのことをやるだけです。我々の活動が少しでも球界に貢献出来ればと思っています」(篠田氏)