「外国人が日本語のテニヲハを間違う」ようなもの
J-CASTニュースは6月13日、新谷氏にメールを通じて取材した。小池氏のアラビア語を評価するツイートを投稿した意図について、新谷氏は「私は、知事の語学力がどのレベルか、などという判定をする機関ではないし、そのようなノウハウもありません」としつつ、
「『小池知事はアラビア語が稚拙』というデマが流布し、そのことと学歴問題を関連付けて考える人が多いようなので、それは事実に反する、ということです」
と語った。
新谷氏は、小池氏による動画での誤用などについて、「数十年間、(アラビア語を)使う機会がないのですよ。その条件を考えれば、この程度の間違いをする、というのは当然でしょう」とする。また、自身の通訳者としての経験を引き合いに出し、
「私も、いっぱい間違いますが、大体の場合『心配するな。アラブ人はもっと下手だ』と言ってくださいます。それは、『外国人が日本語のテニヲハを間違う』ようなものです。奇妙に聞こえるが、意味は通じている、ということありますよね?そのような現象です」
と語った。
『女帝』の発売後、インターネット上では小池氏のアラビア語が「カイロ大卒業」という学歴には不相応だとして、批判する声が多く聞かれるようになった。新谷氏は、
「語学力は、話す、以外に、読む、書く、聞くという能力別に判定され、総合的に評価されるものでしょうし、大学の授業を受ける上ではこの3つが、会話力以上に重要です」
としつつ、
「個人の語学力を値踏みし、確定している学歴について相応しいか否か?などと詮索することは、非常に失礼な行為だとも思います」
と語った。
(以下、新谷氏のnote投稿全文)