「小池百合子氏のアラビア語能力は高い」 元外務省の通訳者がツイートした理由

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「話す力」「理解する能力」を評価

   こうした批判とは対照的に、小池氏のアラビア語を評価する姿勢を示したのが、アラビア語通訳者の新谷恵司氏だ。新谷氏は83年に外務省に入省後、在エジプト、カタール、チュニジア大使館で書記官として約9年2ヶ月勤務。94年の退官後はアラビア語の通訳や翻訳を手がける「エリコ通信社」を立ち上げ、自身も通訳者として活動してきた。

   新谷氏は20年6月10日に自身のツイッターで「日本人のアラビア語能力について妥当な判断を下す能力を与えられた者として、言っておきたいことがある。小池百合子氏のアラビア語能力は高い」と伝えた。

   続けて、自身が会談に同席した経験を引き合いに出し、小池氏のアラビア語にまつわる以下のエピソードを投稿している。

「知事がアラビア語を話す場面に同席したことは何度もあるが、少なくとも公式会談の3度は覚えている。そのうちの2回は都知事になられてからだ。2度とも、途中から相手が通訳なしに会話することを希望され、会談はアラビア語オンリーになった」

   新谷氏は同じ日に文章投稿サイト「note」へ、「小池都知事のアラビア語力をどう評価したらいいのかわからない方へ」と題した記事を投稿している(編注:新谷氏の許諾を得て、記事末尾に全文転載した)。新谷氏自身は、小池氏がアラビア語の文章を「読んだり、書いたりするところを目撃したことはない」と前置きした上で、

「アラブ人の賓客と直接会話し、齟齬が発生することはない、という事実は、カイロを離れて半世紀近くになるにも拘わらず、知事が話す力と理解する能力を保持していることを示唆しています」

   と、小池氏の「話す力」「理解する能力」を評価した。新谷氏は「note」の中で、黒木氏が「文春オンライン」に寄せたアラビア語評にも反論している。

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