東京都知事選(2020年6月18日告示、7月5日に投開票)に出馬した「ホリエモン新党」公認の立候補者の選挙ポスターに、実際には立候補していない実業家・堀江貴文氏の写真が使われていることに対し、ツイッター上では疑問の声が相次いでいる。
こうしたポスターの内容に問題はないのか。東京都選挙管理委員会事務局に見解を聞いた。
堀江氏「特定の政党や候補者とは関係ありません」
ホリエモン新党は、NHKから国民を守る党(N国)の党首で前参院議員の立花孝志氏が5月25日に設立した政治団体。堀江氏の愛称「ホリエモン」を名乗ってはいるものの、堀江氏は5月26日に自身のツイッターで「特定の政党や候補者とは関係ありません」としていた。
今回の都知事選には立花氏と、堀江氏の秘書を務める齊藤健一郎氏、音楽家の服部修氏の3人がホリエモン新党の公認(N国推薦)で立候補。6月18日の告示に合わせ都内各地で選挙ポスターの掲示が始まったが、届け出順では服部氏が12番目、立花氏が13 番目、齊藤氏が14番目に届け出た出馬したことから、3人のポスターが横並びになって貼り出される形が想定された。
「本人の許可を取っているかどうかは...」
実際の掲示板を見ると、13番目のポスターには立花氏を中心に、立花氏を応援する森友学園前理事長・籠池泰典氏、そして堀江氏の姿が小さく写っている。また、両脇(12、14番目)のポスターに写っている人物は堀江氏のみで、服部氏と齊藤氏の姿はない。
これらのポスターを見たツイッターユーザーからは、実際には立候補していない堀江氏の写真が大きく掲載されていることに対し、
「このポスターの貼り方ってOKなのかな」など疑問の声が相次いだ。
「あのポスター見たらホリエモンに投票する人、絶対出てくるよね」
こうしたポスターの内容に、法的な問題はないのか。東京都選挙管理委員会事務局の担当者は19日、J-CASTニュースの取材に対し、「公職選挙法では(ポスターの)内容について規定がなく、問題がない」と回答。ただ、「(ポスターが堀江氏)本人の許可を取っているかどうかはわからない」と、公職選挙法とは別の問題がある可能性を指摘した。
都知事選には3氏を含め、過去最多となる22人が立候補している。