事件翌日に辞任した女性警察本部長
事件翌日の6月13日、アトランタのエリカ・シールズ警察本部長(白人で女性)が辞任した。シールズ氏は次のような声明を出した。
「20年以上にわたって、素晴らしい男性女性とともにアトランタ警察に勤めてきました。この市と警察への深く変わらぬ愛から、警察本部長を辞任することを自ら申し出ました。警察と、警察が支えるコミュニティとの間に信頼関係を築くために、これから警察と市長に全面的に協力していきます」
デモ抗議に対する警官による催涙ガス使用や暴行などでも、「警察の体質を見逃してきた」とシールズ氏は批判を受け、辞任を求める声が上がっていた。
しかしその一方でシールズ氏は、警官にボディカメラの常時着用を義務付けるなど、警察改革に積極的に取り組んできたことでも知られる。
黒人差別に対する抗議デモでは、シールズ氏が人々の中に入ってひとりひとりの声に真摯に耳を傾け、動揺する女性の肩に触れるなど、信頼を築こうとする姿に辞職を惜しむ声も強い。
今回の事件で銃を撃ったロルフ警官は免職、ブロズナン警官は休職処分となった。