都知事選「ネット演説」のカオスな面々 「リツイート」で最も注目された候補者は...

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   任期満了にともなう東京都知事選挙が2020年6月18日告示され、過去最多となる22人が立候補した。

   全国的な注目を集めるだけに多様な顔ぶれがそろい、公示日に行われたネット演説では各候補のユニークな主張が光った。

  • ニコニコ生放送より
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小池知事に向けて作った表彰状を読み上げる形で...

   動画配信サイト「ニコニコ生放送」で18日、「東京都知事選挙2020ネット演説」が行われた。れいわ新選組の山本太郎代表(45)、日本第一党の桜井誠党首(48)、フリージャーナリストの石井均氏(55)、薬剤師の長澤育弘氏(34)をのぞく18人が出演した。

   「ニコニコニュース」公式ツイッターが投稿した各候補者の演説動画のリツイート数を見ると、最も拡散されたのは、16年の都知事選にも出馬した自営業の後藤輝樹氏(37)で約1800リツイート(数字は19日昼時点)だった。18日には後藤氏の名前がツイッターのトレンド入りもした。

   後藤氏は、現職の小池百合子氏(67)に向けて作った表彰状を読み上げる形で、

「百合子様といえば、カイロ大学首席で卒業疑惑の才色兼備。高学歴を生かした(ロックダウン、ステイホームなど)カタカナ語によるマウンティング」
「情報公開しろというくせに小池百合子がブラックボックス。都民ファーストというけど、結局百合子ファースト」
「自ら作った希望の党が排除発言で落ち目と見るや、我先にと放り投げ、素知らぬ顔で知らん顔。無責任、いい加減、世間の雰囲気でコロコロ変える。もっともらしいことは言うけれど、具体的な決断ははっきりさせない」
「あなたに足りないのは、オネスティー(誠実さ)、シンシアティー(正直さ)、ヒューマニティー(人間性)、ゴトウテルキー(後藤輝樹)」

などと、4年間の小池都政を皮肉たっぷりに批判した。

   独自候補の擁立を見送った自民党東京都連にも切り込み、「自民党都連、お前らが出ないからつまらなくなっちゃったよ。お前らが擁立させないから。選挙は勝ち負けじゃない。自分の伝えたい思い、自分を支持してくれる支援者の伝えたい思いを代弁して出るのが選挙だろ。メンツとか保身とかくそくらえだ。そういうのをぶっ潰すために俺は立候補してるんだ」と訴えた。

都の新型コロナ対応を批判

   次に多く拡散されたのは、NHKから国民を守る党党首で政治団体「ホリエモン新党」公認の立花孝志氏(52)だ。

   8分間の演説では、立候補の動機や公約は一切語らず、NHKの過去の不祥事をのべつまくなしに言い放った。

   立花氏によれば、NHKの政見放送でも同じ内容を語ったというが、局側から「放送できるかわからない」と言われたという。

   次に注目を集めたのは、幸福実現党広報本部長の七海ひろこ氏(35)。スタッフ4人を率いてスタジオに登場し、演説慣れした様子でよどみなく政策を伝えた。時折、後方に控えるスタッフが、「報道して」「討論会呼んで」「ゆりこから」「ひろこへ」などとフリップを掲げていた。

   主に都の新型コロナ対応を批判し、「責任を取って辞めていただきたい」と小池氏の責任を追及。そのほか、外交政策にも触れ、「小池都政が続いたら、中国のような監視社会になる」と持論を展開し、「中国とソーシャルディスタンス」「台湾には握手の都市外交」と訴えた。

そのほかの顔触れは

   以降は、カルト宗教団体などを糾弾するNPO法人代表の押越清悦氏(61)、元熊本県副知事の小野泰輔氏(46)と続いた。

   小野氏は、熊本地震や新型コロナで培った危機対応能力の高さをアピール。また、都の持続的発展には地方創生が不可欠と説く。

   小野氏の"応援演説"には、築地でマグロの仲卸業を営む生田與克氏も駆けつけ、「(築地市場の豊洲移転問題での)あの人(=小池氏)への恨みで応援しているのでなく、この人が良いからこの人を応援している」と強調した。

   そのほか、スマイル党のマック赤坂党首を「命の恩人」と仰ぐ介護職員の込山洋氏(46)、「コロナはただの風邪」と言い切るユーチューバーの平塚正幸氏(38)、演説中に突然泣きそうになり、本を二冊紹介して出番を終えた元会社員の牛尾和恵氏(33)、高齢者主導のシルバー民主主義に異を唱えるラッパーのスーパークレイジー君こと西本誠氏(33)、元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)、現職の小池百合子氏(67)らが出演した。

   各候補者の演説はhttps://live2.nicovideo.jp/watch/lv326519553で視聴できる。投開票は7月5日。

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