東京都知事選(2020年6月18日告示、7月5日投開票)に立候補した政治団体「スーパークレイジー君」代表の西本誠氏(自称:スーパークレイジー君)が、18日に東京・渋谷駅前で街頭演説をおこなった。
「年齢層の高い人にしか公約をアピールしていない」と政治家の姿勢を批判する一方で、政治に関心を持たない若者票の獲得に意欲を示した。
加藤紗里が「シングルマザー代表」で登場
元暴走族の西本氏は宮崎県出身の33歳で、歌手やクラブの黒服として活動している。6月18日には歌手として楽曲「百合子か、俺か」を配信サイトなどでリリースした。公約には「風営法の緩和」「待機児童ゼロ」「ペットの殺処分ゼロ」などを掲げている。
小雨が降る中でおこなわれた演説には特攻服姿で登場した。西本氏は「お年寄りばかりが投票して、政治家が年齢層の高い人にしか公約をアピールしていない」と高齢者の政治への影響が大きくなる「シルバーデモクラシー」を批判。その一方で「政治は興味ない。投票所が目の前にあっても行かない。(そんな)眠っている東京の若者は400万人~600万人いると言われている」と若者票の獲得に意欲を示した。
また「(同じ)東京都知事候補と言われても、(自分たちのような候補者は)絶対にメディアは取り上げません。ニュースに出る人だけがいいとは思っていません」と語り、「ハロウィーンみたいな選挙にしたい」とユニークさを売りにした独自の選挙戦を展開する姿勢を示した。
30分ほどの演説では、赤いTシャツを着た劇団員たちとオリジナルのダンスを2回披露。またタレントの加藤紗里さんが「シングルマザー代表」として応援に駆け付け、娘の保険証を作りたくても戸籍が元夫にあるため作れないという問題を訴えた。
都知事選には西本氏を含め、過去最多となる22人が立候補している。