宇都宮健児氏「『地味』を最大限ウリにして...」 都庁前で第一声、「弱者への思い」強調

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   東京都知事選(2020年7月5日投開票)が6月18日に告示され、立候補者の宇都宮健児氏(元日本弁護士連合会会長)は東京都庁の正面で第一声の街頭演説を行った。

  • 東京都庁前で第一声を行う宇都宮健児氏
    東京都庁前で第一声を行う宇都宮健児氏
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「私は地味な人間なので、それを克服しようと思っても...」

   3度目の出馬となる宇都宮氏は「PCR検査体制の抜本的強化」や、「都立病院・公社病院の独立行政法人化の中止・充実強化」といった「医療体制の充実」などを唱えた。そして現職の小池百合子都知事が「公衆衛生の拠点である保健所」の数を減らし、都立病院などについて独立行政法人化の方針を打ち出してきたとして、

「小池知事は『ロックダウン』、『オーバーシュート』、『コロナ感染症拡大重大局面』あるいは『東京アラート』、そういうセンセーショナルな言葉を使って、パフォーマンスとしては『コロナ対策をしっかりやってるんだ』というふうに映るかもしれませんけど、実際の感染症に対する対策を十分都政が準備したかというと、それは真逆のことをやってきたんではないかと思っております」

と批判した。

   ほかに、感染症に関連して2021年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が困難だと判断された場合には、国際オリンピック委員会に中止を働き掛けることや、「カジノ誘致計画の中止」、「自己責任社会」から「人々が支え合う社会」への転換を唱えた。

   最後は

「記者の1人から『あなたは地味をどのようにして克服しますか』こういう質問を受けました。私は地味な人間なので、それを克服しようと思っても、克服することはかないません。しかしながら、誰よりも今回立候補した誰よりも、都民一人一人の命や暮らし、そしてとりわけコロナ災害でしわ寄せを受けてる社会的経済的な弱者のみなさんに対する思い、それは他の候補よりも私は強いと思っておりますし、政治を行う上で一番大事な要素だと思っております。したがって私は『地味』を最大限ウリにしてこれから2週間頑張って参りたいと思っております」

とコメントした。

   宇都宮氏を含め、18日正午までに現職の小池百合子氏、れいわ新選組代表の山本太郎氏、前熊本県副知事の小野泰輔氏、NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏ら計20人が立候補を届け出ている。

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