東京都知事選への出馬を表明したれいわ新選組の山本太郎代表(45)が、再選出馬を表明した現職の小池百合子氏(67)にどこまで迫れるのか注目を集めている。
野党共闘を果たせなかったため、厳しい戦いも予想されている。山本氏の狙いに、様々な憶測も出ており、識者に状況を分析してもらった。
選挙資金「3億円」そろえられるか
「かなり強いです。無茶苦茶強いです。ちょっとやそっとじゃっていう話です」
山本氏は、2020年6月25日の出馬会見で、現職の小池氏について、こう率直に明かした。事前に都内で3000件のサンプル調査を行って分かったという。
ところが、山本氏は、会見でこうも強調した。
「私の存在は何かっていうと、小池さんの票を削れる存在だと思ってます。はい」
その理由として、小池氏を見たことがあるというだけの理由で票を入れる人たちもいるからだとした。俳優出身の山本氏も、知名度の強みを生かせると考えているようだ。
ただ、山本氏は、選挙資金面で苦しい立場に立たされていることも明かした。
山本氏によると、都知事選には3億円ぐらいが必要とされるが、自陣営の資金について、「1億円に届くかどうかもわからない」という。参院議員会館内を会見場としたことについて、冒頭では、「ホテルの部屋を押さえられるほど私たちは裕福ではございません」と説明していた。
2019年夏の参院選では、その注目度の高さで支持者らから多額の寄付金を集め、2人の公認候補を当選させるなど躍進した。しかし、山本氏自身は当選できず、重度の身障者である2人がコロナ禍などで十分な活動ができなかったことから、注目度が低下し、寄付金集めも難航していたとも伝えられている。