警察への抗議デモは「偏見を助長した」 在日クルド人団体「苦言」の背景

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   威圧的な職務質問を受けたとするクルド人男性(33)の主張を受けて行われた警視庁へのデモについて、在日クルド人団体がフェイスブックで苦言を呈し、反響を呼んでいる。

   大手紙などの報道によると、この男性は、東京都渋谷区内で2020年5月22日昼過ぎに車を運転していたところ、パトカーがサイレンを鳴らして停止を命じた。

  • 在日クルド人団体としての見解を発表
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職務質問で首を押さえつけられたことなどに抗議してデモ

   車の中を調べたいと言われたが、歯医者に行きたいと拒否したところ、警察官2人が「ナメんなよ」と声を上げ、男性の首を押さえつけるなどした。その結果、男性は、首などにケガをしたという。同乗していた男性の友人が動画を撮影し、ツイッターに投稿して物議を醸した。

   男性は5月27日、警察官2人について、東京地検に刑事告訴状を提出したという。

   これに対し、警視庁は、男性はパトカーを追い越した後、ウインカーを出さずに車線変更したと大手紙などの取材に説明した。免許証提示を求めても拒否し、急発進したため追いかけて停車させ、交通量が多く危険だと判断して男性を座らせようと体を押さえたという。職務質問については、適切だったとしている。

   しかし、5月30日になって、動画を見た人たちによる警視庁への抗議デモが、約200人が参加して行われたといい、「外国人を差別するな」などと渋谷署前などで声を上げ、もみ合いになって逮捕者も出た。デモには、野党の国会議員も参加していた。

   こうしたことに抗議するデモも、6月6日に約500人が参加して行われたといい、白人警察官による米国の黒人男性暴行死事件への抗議も同時に行われた。報道によると、米国で暴動を主導しているとみられている極左集団「ANTIFA」の旗も掲げられていた。

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