福岡みやげの定番が全国のお茶の間に――。菓子製造販売の明月堂（福岡市）は2020年6月13日、同社が販売するまんじゅう「博多通りもん」の初となる全国テレビCMを放送した。
CMは、『通りもん眼帯』が話題となっているドラマ『M 愛すべき人がいて』（テレビ朝日系／ABEMA）の途中で流れた。
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博多通りもん（名月堂公式ツイッターより） -
「Ｍ」リモート会見での田中みな実さん（ABEMAユーチューブチャンネルより）
ギネス認定菓子、ドラマ効果で売り上げ増
博多通りもんは、1993年に発売。饅頭（まんじゅう）に生クリームやバターなど洋菓子のテイストを加え、福岡土産として親しまれている。
2019年6月には、１年間で最も売れた「製菓あんこ饅頭ブランド」としてギネス世界記録に認定された。
そんな福岡の人気菓子が、20年4月から放送中のドラマ『M 愛すべき人がいて』により、注目を集めている。フリーアナウンサーの田中みな実さん（33）演じる秘書の眼帯が、「通りもん」にそっくりだとSNSで口コミが相次いでいるのだ。
反響を受けて明月堂は、番組が6月13日の放送を前に開いたリモート記者会見に、「『 通りもん眼帯』のおかげで、博多通りもんの売上が上がりました。ありがとうございます」などとコメントを寄せていた。
「反響大で注文殺到です！」
6月13日放送の第4話では、提供クレジットに明月堂が並んだ。つまり、番組スポンサーになったようだ。
博多っ子にはおなじみのCMも2本（「櫛田神社・好いとう」編、「ご挨拶に通りもん」篇）流れ、「まさかの関東で見られる日が来るとは」「通りもんのCMが全国デビューしたと聞いて福岡県民拍手喝采」といったツイートが続出。「通りもん」がツイッターのトレンド入りするほど盛り上がった。
明月堂の公式ツイッターは14日、前日のテレビCMは同社初となる全国放送だったと明かし、「お陰様で、反響大で注文殺到です！」と喜びを伝えている。
ドラマは、歌手の浜崎あゆみさん（41）のデビュー秘話を描いた同名の自伝的小説を実写化した作品。なお、浜崎さんの出身は福岡だ。