ちゃちゃまる5000円...あつ森「人身売買」の闇 住民などのRMT横行、任天堂「利用規約に違反する」

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   2020年3月20日に発売されたNintendo Switchのゲーム「あつまれ どうぶつの森」が大きな反響を呼んでいる中、インターネット上では人気キャラクター「ちゃちゃまる」や「ジャック」などが、現実の通貨や電子マネーで取引されている。

  • ツイッター上でRMTを行うアカウント
    ツイッター上でRMTを行うアカウント
  • フリマアプリ「メルカリ」で売られた「ちゃちゃまる」
    フリマアプリ「メルカリ」で売られた「ちゃちゃまる」
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  • フリマアプリ「メルカリ」で売られた「ちゃちゃまる」

5000円で売られていくちゃちゃまる

   「あつまれ どうぶつの森」(以下あつ森)は、2001年に発売された「どうぶつの森」のシリーズ最新作。どうぶつたちとともに無人島に移り住み、島に移住してきたキャラクターとの交流や、村での自給自足の生活を通して、各々の島を開拓していくゲームとなっている。

   ゲームは現実の時間と連動しているが、社会人など時間に制約のあるユーザーからは「時間が足りない」といった声も。そのため、島に移住してくるキャラクターの厳選や、ゲーム内のマイレージポイントを集めて交換する「マイル旅行券」を入手するための時間や手間を省くため、現実の金銭でゲーム内コンテンツの売買する人たちが現れた。

   一般的に、ゲーム内のコンテンツを現実の通貨や電子マネーで売買することを、「リアルマネートレーディング」(以下RMT)と呼ぶ。インターネット上では、

「あつまれ どうぶつの森(あつ森)のアイテム(出品31912個)取扱中!登録無料ですぐに取引できます!取引はメッセージで簡単にできて、お金のやりとりは〇〇(編集部注;サイト名)が仲介するから安心!」
「本日より、あつまれ どうぶつの森 RMTの取り扱いを、開始いたします!」

   と、あつ森のRMTを行うサイトが多数あり、企業が仲介を行っているものも。編集部が確認すると、「ちゃちゃまる」、「ジャック」といった人気キャラクターや、「マイル旅行券」、ゲーム内の通貨である「ベル」などの販売が行われている。

   ツイッター上でもレアアイテムやキャラクターの販売を行うアカウントが、人気キャラクター「ちゃちゃまる」、「みすず」、「ジュン」を5000円、「ジャック」を8000円で販売していた。

規約上「ポイントやその他の仮想通貨等を現実の通貨で売買」はNG

   あつ森内で、このようなやりとりは許されているのだろうか。任天堂公式サイト上の「ニンテンドーネットワーク利用規約」、「第9条ショッピングサービス等」を参照すると、

「お客様は、ニンテンドーネットワークおよびニンテンドーネットワークコンテンツに関して、リアルマネートレード(ポイントやその他の仮想通貨等を現実の通貨で売買する行為をいいます。)を行うことはできません。」

   と、記載されている。任天堂はリアルマネートレードの定義を「ポイントやその他の仮想通貨等を現実の通貨で売買する行為」としており、あつ森のポイントや通貨では、「ベル」が該当するだろう。それでは、ポイントを交換して入手できるアイテム「マイル旅行券」や、キャラクターの売買は、規約に反するのだろうか、J-CASTニュースは任天堂に取材した。

RMT仲介の企業には「個別に対応を検討いたします」

   J-CASTニュースは9日、任天堂にメールで取材。任天堂は10日、「あつまれどうぶつの森」内でRMTが行われている実態について「承知しています」とし、「ユーザー間、もしくはユーザーと企業間におけるキャラクターやアイテムなどの売買は、任天堂のゲーム規約に反しているか」という問いに対して、

「当社の利用規約に違反すると認識しております」

と、明言した。

   さらに、キャラクターやアイテムなどの売買を行うユーザーや企業、RMT仲介を行う企業に対しては、総じて「案件ごとに個別に対応を検討いたします」と回答した。

ツイッター上では、

「ちゃちゃまる5000円で人身売買されてた。闇が深い...」
「近いうちにジャック譲ろうと思ってガチでジャック探し続けてる人を探しているんだけど、検索してもRMT業者ばっかり出てきて嫌になっちゃう、、、」

と嘆く声が上がっている。

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