更衣室の稼働率は5分の1にしなければならない
世界コスプレサミット運営事務局の担当者は、会場「オアシス21」などで開催を予定していたイベント中止の理由については、世界コスプレサミットの運営体制について言及した。運営には、外務省や愛知県などの公的機関も協力しており、公的機関としては「8月は早すぎる」と判断したという。また、コスプレイベント特有の「更衣室」問題に関しては、
「更衣室の三密を避けるためには、稼働率を5分の1にしなければならず、十分な数を用意できない」
と述べる。さらに、例年の来場者数を考慮するとメイン会場となる「オアシス21」の混雑も避けられないだろうという見方を示した。
J-CASTニュース既報のとおり、コスプレイベントの更衣室は非常に密な空間である。(「アフターコロナ」の漫画・アニメ系イベントどうなる コスプレの更衣室は、同人誌のブースは...)さらに、このような大規模イベントとなると長蛇の列ができることもある。昨年のコミックマーケット97でも、非常に長い待ち時間が発生してしまったため「イベント自体を楽しむ時間がない」とコスプレ参加を断念する人も現れた。多くのコスプレイヤーが楽しく参加するためには、更衣室の数は非常に重要な項目となる。
このような経緯を受けて、「世界コスプレサミット2020」は中止となった。世界コスプレサミット運営事務局が中止の告知を行うと、SNSなどでは国内外から「残念」、「仕方ない」といった声から、「英断」だと運営の判断を称賛する声も寄せられた。