「クソデカ羅生門」異色のパロディー小説が話題 3DCGや朗読動画も

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   匿名ブログサービス「はてな匿名ダイアリー」に2020年6月11日、「クソデカ羅生門」という「羅生門」(芥川龍之介作)のパロディ小説が投稿された。

   「クソデカい羅生門」をはじめとする壮大なスケール観を描いたこの小説は、SNS上で話題となり、ツイッター上ではトレンド入り、ファンアートまでもが多数誕生するなど大きな反響を生み出した。

  • 「はてな匿名ダイアリー」に投稿された「クソデカ羅生門」
    「はてな匿名ダイアリー」に投稿された「クソデカ羅生門」
  • 「はてな匿名ダイアリー」に投稿された「クソデカ羅生門」

「象くらいある蟋蟀(こおろぎ)」

   「羅生門」は1915年に小説家・芥川龍之介が発表した作品で、「今昔物語集」に収録された話が原典とされる。生きるために遺体から髪を盗む老婆と、それを見つけた下人のやりとりを通して、人間のエゴイズムを描く。現在は、学校の国語や現代文の教科書にも多数掲載されており、多くの人々から親しまれている。

   そんな名作を、壮大すぎるスケール観で描いたパロディ小説「クソデカ羅生門」が、ブログサービス「はてなダイアリー」に投稿された。冒頭は、

「ある日の超暮方(ほぼ夜)の事である。一人の下人が、クソデカい羅生門の完全な真下で雨やみを気持ち悪いほどずっと待ちまくっていた」

と、程度が甚だしい羅生門が始まる。ストーリーや文章の多くは原典そのままながら、登場する事象がことごとくスケールアップ、しかもタイトルの「クソデカ」に代表されるようなフランクな言い回しで修飾されており、「この珍妙男のほかには全然誰もマジで全くいない」、「象くらいある蟋蟀(こおろぎ)」と、インパクトが強い文体で話が進んでいく。

   匿名の作者によるこの作品は11日の投稿とともに、SNS上で注目を集め、ツイッターではトレンド入りを果たした。さらに、多数のファンアートが生まれるなど一大ムーブメントとなっている。

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