新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、リモートワークの導入が広がった。これに加えて「趣味」のほうでも、離れた人々と交流しながら作業に打ち込めるとする「作業通話アプリ」が注目を集めている。
2020年6月11日、作業通話アプリ「mocri(もくり)」がサービスを再開すると、ツイッター上では「作業通話アプリ」がトレンド入りを果たした。
開発段階から「さぎょいぷ」を行う人々にアンケート
「mocri」は、ミクシィが提供する2019年にリリースされた作業通話アプリ。2種類の部屋(ルーム)が用意されており、入室すると同時に相手に通知が行き、通話が始まる。通常のルームは指定の友達とだけ通話を行うことができるが、フリールームであれば入室できる友達を選ばずに通話を行うことができる。また、「集中モード」が設けられており、例えば25分集中5分休憩と設定すると、休憩時間ごとに友達と通話を行うことができ、メリハリをつけて作業を進められる。終始喋り続ける必要がないので「書き物」作業にもお勧めだとしている。
このアプリは、クリエイターを中心に注目が集まっている。これまで、イラストレーターや漫画家などの間では「さぎょいぷ(作業しながらSkypeなどで音声通話を行うこと)」が流行していた。しかし書き物を行いたい時や、漫画のストーリー案である「ネーム」を考える時は、話しながら作業するのが難しいという声も。「mocri」はそのような声を受け、開発段階からツイッター上で「さぎょいぷ」を行う人向けにアンケートを行うなどして、クリエイターのための作業アプリとして誕生した。