女優でモデルの佐々木希さんの公式ツイッターについて、ツイートが「全消し」になっているという報告があがる一方、「元々ツイートしてないかららしいよ」との説明も流れている。夫の渡部建さんの不倫報道が出たあと、情報を求めて佐々木さんツイッターを見に行った人たちは、フォロワー数「19万」(開設は2012年)ながら、ツイート欄には何もつぶやかれていない状態をみて、「全消し」したのだろうと推測したようだ。
しかし、佐々木さんツイッターは以前から、「ツイートなし状態」ながら多数のフォロワーを抱えている特異なアカウントとして、ファンらの間では知られた存在だった。それにしても、なぜわざわざ開設しておきながら「ツイートなし」なのか。J-CASTニュースでは過去に、佐々木さんの所属事務所にその理由を取材していた。
まるで『名人伝』――ツイートなしでフォロワー多数
「佐々木希のツイッター全消しが色々と物語ってる気がする」
「佐々木希ちゃんのツイッターが全消し状態 何があったの」
夫である渡部さんの「スキャンダル」報道(後に「不倫」と判明)が出た2020年6月9日夕以降、ツイッターにはこんなツイートが相次いだ。一方で、
「元々ツイートしてないかららしいよ」
と解説する人もいた。佐々木さんツイッターが「多数のフォロワー数を抱えつつもツイートなし」なのは、過去にも話題になったことがあり、「19万」のフォロワー(の多く)にとっても「周知」のことだったようだ。
11日午後に佐々木さんのアカウントを確認すると、公式認証バッチがついており、「2012年6月から」利用しているとの記載がある。フォロワー数は「19万」。一方で、ツイート欄にはつぶやきは表示されておらず「ゼロ」の状態だ。「いいね」欄を確認すると、なぜか一つだけ、ジャスティン・ビーバーさんの2013年12月3日ツイート(That's Love.Thank u.)に反応していた。
こうした「ツイートなし」の状態ながら多数のフォロワーを誇る佐々木さんアカウントについては、たとえば開設から約5年後の段階(フォロワー数15万超)で、「(略)達人がついに弓矢を持たずに鳥を射貫く境地に達する中島敦の『名人伝』を思わせますね」と指摘したツイートが注目を集めたこともあった。
J-CASTニュースは2017年4月3日配信記事「佐々木希公式ツイッター、開設以来5年の沈黙 フォロワー16万人に無反応貫く『ある事情』」で、佐々木さんの所属事務所トップコート(現在も同じ所属)に話を聞いていた。
「なりすましを防止するためです」
記事によると、「『つぶやきゼロ』のアカウントを持っている」理由について、
「なりすましを防止するためです」
と回答。過去に佐々木さんをかたる偽SNSが多数のフォロワーを集めてしまったこともあり、本物のツイッターは「この」アカウントだと明示することで、偽ツイッターに惑わされるファンが出ないようにすることが目的だったのだ。
現在もツイッターは「情報発信」としては活用していないようで、佐々木さんの公式インスタグラムで表示される公式SNSなどを確認すると、「(自身の)ホームページ、ブログ、インスタグラム、(手がけるブランドの)ホームページ、インスタグラム」の5種類が載っており、ツイッターの表示はない。
佐々木さんのインスタは6月10日に更新されているが、今回の渡部さん報道に関する言及は見当たらない。