歴史的文脈を含む映画をどう取り扱うか
HBO Maxと同じくワーナーメディアの傘下であるCNNは10日にウェブ版で配信した記事の中で、この映画には多数の問題的要素を含んでいると述べる。そして、このような問題への取り組み方について、ディズニーのストリーミングサービス「Disney+」の事例を紹介する。「Disney+」では、「この番組は最初に作成された通りに表示されます。古い文化的な描写が含まれている可能性があります」という免責事項をつけたうえで、アニメーション映画「ダンボ」などの公開を行っている。
CNNはこのような実態を受けて、「ワーナーメディアにとって、古い映画の文脈を理解することは新しい問題ではありません」とし、こう解説する。
「『風と共に去りぬ』をめぐる具体的な議論も新しいものではありません。しかし、HBOマックスが指摘したように、米国は今再び、人種問題の歴史や、人種への姿勢がその時代の文化や娯楽を通してどのように醸成されてきたのかにぶつかっているのです」