いきなり性的動画
SNS上に苦情とともに投稿された広告のキャプチャーを確認すると、主に(1)脱毛クリームやスカルプシャンプー、脂肪燃焼をうたうサプリメントなど、いわゆるコンプレックス商材(2)人気ゲームを模倣したスマートフォン向けアプリ(3)情報商材――の広告が問題視されている。
特にコンプレックス商材は、性的なイラストを使った訴求が多く、突然表示されて困惑したとの声が少なくない。容易に痩身、筋肉増強、豊胸効果が得られるような表示をするサプリメントの広告もあり、景品表示法(優良誤認)や薬機法の観点からも議論を呼びそうだ。
記者がウェブブラウザ「グーグルクローム」のシークレットモードで、ユーチューブ動画を閲覧したところ、6月9日時点でも(1)(3)の広告を確認できた。
公益社団法人「日本広告審査機構(JARO)」は取材に対し、ユーチューブを含むインターネット動画広告への苦情は4月に86件(前年同月は10件)、5月に64件(同15件)あったと明かす。健康食品、オンラインゲームの広告に関する苦情が目立ったという。