「世の中捨てたもんやないなあ」
とはいえ、この反響は貴実子さんには全く予想外だったようだ。当初は90日間で目標額に達すればという設定だったが、わずか1日で突破。「どうしたらいいのかわからへんけど、あと3か月も続けたらどないなるんやろか......全くアテなどなかったのですが」と、驚きを隠せていない感想を語った。
出資プランでは、土蔵に保管する芳名録に名前を記載できたり、冷泉家の見学会に参加できたりと出資額に応じた様々な特典がある。これがネットで話題になって応募が殺到したようで、急遽各出資プランの枠も増やしている状況だ。伝統文化を維持したいという潜在的な人々の思いは強かったようで、「これだけの人が古典文化を守りたいと思ってくれていて、世の中捨てたもんやないなあと思います」と貴実子さんは支援に対する感謝の気持ちを話した。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)