巨人・鍬原、3回5四死球6失点の大乱調 球界OB「首脳陣の受けは悪いと思います」

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    プロ野球の巨人は2020年6月10日、東京ドームでDeNAと練習試合を行い、開幕ローテーション入りを狙う鍬原拓也投手(24)が先発し、3回5安打6失点の大乱調で結果を残せなかった。

    立ち上がりから制球に苦しみ、1回に3四死球と2本の2塁打でいきなり3失点。2回、3回もランナーを背負う投球が続き、自らの悪送球などで追加点を許し、ローテーション入りへ黄色信号が点滅した。

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制球難に加えて守備のまずさも...

   1回1死からタイラー・オースティン外野手(28)、ネフタリ・ソト内野手(31)に連続四球を与え、4番・佐野恵太内野手(25)に左中間を破られた。続くホセ・ロペス内野手(36)には死球を与えるなど制球が定まらなかった。2回も1死から四球で走者を出し、盗塁とタイムリーで失点。3回は1死2、3塁の場面で投手ゴロをホームに悪送球。制球難に加えて守備のまずさも露呈した。

   巨人はこの日までの練習試合で開幕ローテーション候補の6投手が先発した。6月19日の開幕投手が内定している菅野智之投手(30)は6月2日の西武戦で安定した投球で万全をアピール。ローテーション入りが当確とみられるエンジェル・サンチェス投手(30)は6日のヤクルト戦で4回3分の2を投げて4失点と不安をのぞかせたが、3番手とされる田口麗斗投手(24)は、7日のヤクルト戦で5回4安打2失点の好投を見せた。

    ローテーションの残り3枠を巡り、この日先発した鍬原、C.C.メルセデス投手(26)、戸郷翔征投手(20)、桜井俊貴投手(26)らがバトルを繰り広げ、2軍で調整中の畠世周投手(26)、今村信貴投手(26)らも1軍入りを狙っている。練習試合では、メルセデス、戸郷が先発で結果を残し、ローテーションの枠が埋まりつつある状況のなか、5つの四死球を出し自滅する形で降板した鍬原にとって悔やまれるマウンドとなった。

「桜井投手や畠投手が候補に挙がるでしょう」

    新型コロナウイルスの影響で今シーズンは公式戦開幕が約3カ月遅れ、開幕カードのみ3連戦で6月23日から7月19日まで6連戦が続く。それゆえ投手陣にかかる負担は例年以上に大きく、序盤戦は先発を6人できっちりとまわしたいところだ。巨人の先発ローテーションの布陣について、在京球団OBは次のように言及した。

    「鍬原投手のピッチング内容は、首脳陣の受けは悪いと思います。フォアボールで塁を埋めた結果、タイムリーを許している。これが開幕1カ月前ならばまだ許せる範囲でしょうが、開幕は来週ですから。今日のピッチングを見る限りローテーション入りは厳しいと思います。代わりに桜井投手や畠投手が候補に挙がるでしょう。出遅れている高橋(優貴)投手も回復次第で上がってくると思います」(在京球団OB)

   公式戦開幕まで練習試合は残すところあと5試合。若手投手のアピール合戦が続くなか、菅野、サンチェス、田口に続く先発ローテーションを巡る争いが最終局面を迎えた。

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