日の丸があしらわれた「日の丸マスク」が、SNS上での誹謗中傷により製造休止した問題で、販売元の「くればぁ」(愛知県豊橋市)は2020年6月8日、「今回の件で炎上商法などと言われることは心外」などとコメントを出した。
同商品をめぐっては今年2月、政府からの要請で生産しているとの誤情報が拡散し、心無い意見が多数寄せられていた。それから約3か月後に、製造休止が発表された。
法的措置も検討
「厚労省がマスク不足に対応し日の丸を冠したマスクを生産」「馬鹿なのかなこの国?日の丸入れる手間省いたらもっと増産できたでしょ」
マスク不足が深刻化しはじめた2月中旬ごろ、「日の丸マスク」に対して根拠不明の情報がSNSなどで広まり、くればぁが否定する騒動があった。同社によれば、日の丸マスクは2015年から発売し、15年のフィギュアスケート世界選手権で羽生結弦選手が着用したことでも話題になった。
くればぁの石橋衣理社長は5月28日、自身のツイッターで、同社が政府と繋がっているとの憶測や、社名を揶揄(やゆ)されるなど心無い意見が寄せられたとして、「大変人気でしたが議論のネタにされるのは本望ではないので、しばらく製造休止しています」と明かしていた。
6月8日の声明文では、「今回の件で炎上商法などと言われることは心外ですし、今後も誹謗中傷がエスカレートするようであれば法的に対応することも検討いたします」と宣言する。