近年の投手でいえば...
・足立光宏(阪急)
通算成績 676試合登板、187勝153敗3セーブ、防御率2.91
20代では直球で押す投球、30代からはシンカー、2種類のカーブで打者を翻弄する投球にモデルチェンジし、同じアンダースローの後輩・山田久志と共に阪神黄金時代を支えた。フィールディング能力も高く、ゴールデングラブを4度受賞している。76年の日本シリーズ・巨人戦では阪急が3連勝の後に3連敗し、7戦目に登板。完投勝利で2年連続日本一に貢献し、プロ野球ファンの心を揺さぶった。
・渡辺俊介(ロッテ、米国独立リーグ・ランカスター)
通算成績 255試合登板、87勝82敗1ホールド、防御率3.65
地上スレスレから投げる投球フォームで04年に12勝、05年に15勝を挙げてエース格に。06、09年とWBC日本代表で連覇に貢献した。「最強のアンダースロー」としては上記の投手たちの成績に比べて物足りなく感じるが、打撃が飛躍的に向上した現代野球で130キロ台の直球に「ツーシームジャイロ」と呼ばれる90キロ台のカーブと100キロ台のスライダーで凡打の山を築く快投は芸術的だった。