新型コロナウイルスに感染したテレビ朝日の富川悠太アナウンサーに寄せられた、厳しい声。2020年6月7日の「ワイドナショー」(フジテレビ系列)に出演したフリーアナウンサーの大橋未歩さんは、こうした世間の「バッシング」に「納得がいかなかった」と語った。
富川アナは6月4日の「報道ステーション」でおよそ2か月ぶりに復帰し、自身のウイルス感染を謝罪していた。
「全然関係ない家族のニュースが出たり」
報ステでメインキャスターを務める富川アナは4月11日に新型コロナウイルスに感染し、入院していたことが判明。同月21日に退院し、6月4日の放送で「番組復帰」となった。番組冒頭で「感染拡大の防止を呼びかけていたにもかかわらず、番組内に私を含めまして5人の感染者が出てしまいました。改めてお詫び申し上げます」と頭を下げた。
6月7日放送の「ワイドナショー」では新型コロナウイルスに関するトークテーマの中で、富川アナの復帰が話題に。MCの東野幸治さんから、ウイルスに感染しないよう気をつけているかを聞かれた大橋さんは「富川アナウンサーの一件でテレビ局とかラジオ局の意識が変わりましたよね。危機感がすごく高まった」と環境の変化を口にした。
その一方で、富川アナが番組内で謝罪した理由を考えたという。「コロナにかかったという報道が出た時に、不当にバッシングされすぎていなかったかと思うんですよ」と指摘した。
「世の中って、一度『叩いていい人』認定をすると、その後も叩き続けたりするじゃないですか。富川アナが入院されているときも、全然関係ない家族のニュースが出たりして叩かれた」
「悔しい思いもあったと思う」
大橋さんは批判にさらされた富川さんの心情について「悔しい思いもあったと思う」と察しつつも、「バッシングを収めなきゃいけないという、(会社)全体のコンセンサス(意見の一致)で謝ったんだと思うんですよね」と推測した。
その上で「あの叩きすぎる風潮はちょっと納得がいかなかったですね」と主張し、MCの東野さんも「僕もそう思いました」と同意した。