各メーカーが販売する使い捨てマスクは、その「表裏」の判別方法について度々話題となっている。
警視庁のツイッターアカウントが、その「見分け方」を投稿したところ、リプライ欄には疑問の声も。実際のところどうなのか、J-CASTニュース編集部がメーカーに確認してみた。
「ひだ」の向きで見分ける?
警視庁警備部災害対策課は使い捨てマスクの表裏の判別方法を2020年5月29日にツイッターで公開している。簡単な説明画像を添えて「プリーツ型マスクを調べてみると、プリーツのひだが下向きになっている方が表(外側)のようです」などとツイート。画像を見ると、ゴムの接着面が外側になっている方が「表」とも解説している。
また、プリーツ(折りひだ)が下向きになる理由について「プリーツのひだが上向きだと、段差部分に空気中の埃やごみがたまる原因になります」としている。
ところが、リプライ欄には「生憎ですが、マスクの表裏についてはケースバイケースで統一ルールは存在しないものと認識しております」「一概には言えない。ゴムが外側のものと内側のものがあります」といった指摘が。
災害対策課のアカウントもそこは承知しているようで、上記のツイートの中では「マスクの種類やメーカーによって仕様が異なりますので、説明書をよく読んで正しくマスクを着用するようにしましょう」と、仕様の違いによる注意を呼びかけている。
そこで、J-CASTニュースは「使い捨てマスクの表裏」の見分け方についてメーカー3社に問い合わせた。
プリーツ「上向き」のマスクも
「三次元マスク」などを販売する興和の広報部は、自社のマスクについて「製品ごとに仕様が異なる」とし、「基本的にはパッケージに表裏について説明が記載されており、そちらを見ていただければ」とコメントした。
また、ユニ・チャームの広報担当は自社の「超快適マスク プリーツタイプ」について、「ロゴが読める側が外側」だとし、「マスクをかけた時に、外から見て本人の左下にある『Unicharm』というロゴが読める」状態が正しい付け方だとコメントした。また、ひだの向きについて、「超快適マスクのプリーツはヒダが上下から畳まれており、マスクの真ん中に空間ができるようになっている」とした。
小林製薬の広報・IR部は、就寝時に使うという「のどぬ~る ぬれマスク」について「プリーツは上向きです」と回答。また、「メーカーごとに使い捨てマスクの仕様は異なるのか」という質問には「異なっております。また、ゴムひもの接着に関してもメーカーによって様々ですので、各製品の使用方法をご覧いただくのがよいかと思います」とコメントした。